大阪電業協会は、昭和43年に「社団法人大阪電気設備研究会」として発足し、会の拡充、活動の充実を図りながら、電気工事業者の主体性の確立と社会的地位の向上に努めて参りました。
昭和45年に名称を「社団法人大阪電業協会」に変更し、平成24年に一般社団法人に移行しております。
さて、建設業界では、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピック関連や、高度経済成長期に整備されたインフラのリニューアル事業など、全国的には官民の設備投資意欲が感じられます。ここ大阪でも、インバウンドの伸びによるホテルの建設や鉄道網の整備、2021年のワールド・マスターズ・ゲーム、2025年の万博エントリーやIR誘致など明るいニュースがたくさんあります。
電設業界においては好景感が漂い始めてはいるものの、技能者・技術者の高齢化や若手入職者の減少と相まって、現場を支える人材の不足が深刻な問題となっています。
大阪電業協会では、引き続き「若者が夢と生きがいを持って働ける魅力ある業界」「会員企業にとって魅力ある協会」を目指し、会員の皆様と手を携え、お役に立つ事業に積極的に取り組んでいきたいと考えております。
本会は、来年50周年を迎えます。今般、20数年振りとなる「組織改正」に着手し、従来の「6委員会2部会」を「5委員会5部会」に改めました。さらに、担当事業の見直しを図り、より機動的な組織を目指してまいります。
また、人材確保・就労推進事業として、従来からの電気工事士技能競技大会や大学生を対象とした現場見学会などに加え、新しい事業として、大学生を対象とした合同企業説明会、大阪府内公立の工業系高校15校への中堅・中小会員の企業紹介を実施いたしました。さらには、今後、高校教諭との意見交換会を開催する予定です。
こうした取り組みにより電設業界を幅広くPRし、ひとりでも多くの若手入職者が増えるよう、活動を継続していきます。
皆様からのご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成29年6月
一般社団法人 大阪電業協会
会 長 前田 幸一