中小部会では「2カ年計画」に掲げた「人材育成事業(中小でも、中小だからこその新規事業の実現)」の一環として、若手退職者の防止セミナーを開催しました。今回は初めての開催ということもあり、まずは中小部会参加企業から受講者を募りました。
- 日 時 2019年2月8日(木) 13時00分~16時00分
- 場 所 大阪電業協会 会議室
- 開催内容 ~若⼿社員が活躍する姿から逆算する~“辞めない”人材育成と組織づくり
- 講 師 今 恒男 様(株式会社パーソナルヴィジョン研究所 副社長)
- 受 講 者 18名
退職者防止セミナー会場
セミナーは「採用活動のゴールとは何か?」から始まりました。今講師から、
- 採用の本来の目的は、入社した人が定着し(毎日職場にいて)、戦力になる(利益をもたらす)こと
- 人が定着しない組織では「採用するという手段が目的化」され「入社後の育成プランと環境整備がおろそか」になりがち
とのお話がありました。
また「今の若者は、自分たちと見てきた景色が違う」とのお話もあり、
- 知らない大人と関わる機会がなかった(初対面の人と話すのが苦手)
- 固定電話を使わずに育った
- スマホに答えがあるので、調べる習慣を失った
など、今どきの若者の特性を充分に理解して接することの大切さを説かれました。
他にも、上司・先輩社員が今すぐ果たせる環境整備のヒントとして、
- 「信じる」 上司/先輩と部下/後輩の信頼関係を築く
- 「認める」 相手の良いところを見て、心にとめる
- 「任せる」 適材適所を任せる(任せたからには自分の責任)
ことが、部下・後輩の小さな成功体験の積み重ねにつながるとのお話がありました。
受講者は皆、今講師の講義に共感できるところがたくさんあったようで、時折大きく頷きながら、真剣に耳を傾けていました。
その後、受講者が4グループに分かれ、会社の中で「育成した経験」と「育成された経験」を振り返り、各自が「良かったこと」と「良くなかったこと」を出し合い、良し悪しの違いはどこにあるのかをディスカッションしました。
4グループに分かれディスカッション中
締めくくりに、各グループから、ディスカッション内容の発表があり、今講師から「人材育成に必要なキーワードが、たくさんちりばめられています。是非皆さん、写メにとって持ち帰り、社員の方と話し合いをしてみてください」とのアドバイスがありました。
中小部会では、これからも、中小企業ならではの課題解決のために、活動を継続してまいります。