大阪電業協会では、会員企業の新入社員が、社会人としての基本を学ぶ機会を提供するため、1972(昭和47)年から、新入社員研修を継続して開催しています。
◆新入社員研修 実施の趣旨
①学校生活と会社生活の違いを社会人のスタート時点で自覚し、変化を会得する。
②「仕事の基本」と「ビジネスマナー」を学び、身につけることにより、会社生活をスムーズにスタートさせる。
③同業他社の新入社員との交流により、相互啓発を図る。
◆研修対象者
大阪電業協会と大阪空気調和衛生工業協会の会員各社の当年度新規入社社員を対象としています。
(主に、自社単独での研修が難しい中小企業を対象)
2023年度 新入社員研修
◆日 時 4月5日(水)~6日(木)
◆場 所 エル・おおさか 南館5海 南ホール
◆受講者 25社 90名(内、大阪電業協会 17社 74名)
《プログラム》
10:00 ~ 10:15 開講挨拶
10:15 ~ 11:15 社会人が求められる意識と行動
11:15 ~ 12:00 ビジネスマナー
12:00 ~ 12:45 ~ 昼休み ~
12:45 ~ 13:45 経営者による講話
13:45 ~ 14:15 中堅社員の体験講話
14:15 ~ 14:45 営業に関する講話
14:45 ~ 15:30 安全に関する講話
15:30 ~ 16:00 工事に関する熟練社員の体験談
【嶋田委員長 開講挨拶】
本日ここに、協会加盟各社様に入社されました皆様を迎え、協会を代表しまして、心からお祝いを申し上げます。社会人へのスタートラインに立たれた皆様に期待と激励を込めて、社会人としての心構えについて三点お話ししたいと思います。
第一に「約束を守る」ということです。仕事をする上で様々な約束をします。「時間を守る」「期限を守る」のはもちろんのこと、「挨拶」や「お礼」も円滑な集団生活を送るための約束事のひとつです。仕事は信頼を買ってもらうものです。相手との小さな約束事でも守ること、礼儀正しく接することは、相手を尊重するということであり、自分を認めてもらうことに繋がります。いかなる状況でも向上心を持って約束を守り、常に自分に素直であろうと努めて下さい。
第二に「自ら学ぶ」です。学生と社会人では求められる姿勢が大きく異なります。社会人には、教えられたことを理解することに加え、能動的に生み出し発信することが必要とされます。置かれた環境で受け身にならず、積極的に行動して下さい。「若いころの苦労は買ってでもせよ」と言われるように、二つの選択肢があったら難しい方を選んで下さい。二十年後・三十年後の自分の背中を押してくれるのは、若い時に苦労した経験です。やればできるという自信を持ち、新しいことや困難な仕事にチャレンジして下さい。
第三は「何でも相談できる仲間と先輩を持ち、友情を大切にする」ことです。社会を生き抜くには、様々な壁や高いハードルがあります。ひとりで乗り越えられない壁も、仲間や先輩に相談し知恵を出し合い切磋琢磨することで乗り越えることができ、大きく成長することができるのです。
嶋田委員長 開講挨拶
張りつめた空気が漂う新入社員研修会場
【午前中の研修】
「社会人が求められる意識と行動」「ビジネスマナー」
ビデオ上映と解説
【午後の研修】
「経営者による講話」 近畿設備(株)坂本社長
「中堅社員の体験講話」 中央電設(株)浅岡様
「現場で悩んだ事とその解決事例の紹介」と題して、自身がそれぞれの年代で悩んだことと具体的な解決策について、分かりやすく説明
「営業に関する講話」 八千代電設工業(株)笠井様
一般の営業と建設業の営業の大きな違いや、建設業における仕事の流れを解説
「安全に関する講話」 (株)クリハラント 佐々木様
実際にあった話を交え、自分の身は自分で守ることの重要さを訴え
「工事に関する熟練社員の体験談」(株)きんでん 國谷様
・電気設備の基礎知識について、新入社員向けに分かりやすく説明
・自身の体験をもとに、若手社員としての心構えを講話
2022年度 新入社員研修
◆開催日時 4月6日(水)~7日(木)(両日とも10:00~17:00)
◆開催場所 (一社)大阪電業協会会議室 ⇔ 受講会社(オンライン)
◆受講者数 33社、114名(内、大阪電業協会 25社、98名)
例年、貸会場にて集合研修としていましたが、新型コロナウイルス感染症防止対策として、初めてZoomによるオンライン形式で実施しました。
労務・安全委員会 嶋田委員長 開講挨拶
初日の開講挨拶では、労務・安全委員会の嶋田委員長より、「ようこそ、電気設備工事の業界へ」と歓迎の言葉を述べられ、その後、社会人へのスタートラインに立った受講生の皆さまに期待と激励の気持ちを込めて以下の3つの話をされました。
- 失敗を恐れず、一流の技術・知識を身につけて誰にも負けない得意分野を持ってほしい。
・若いうちは失敗することも多いと思うが、前向きな失敗はリカバリ可能である。
・向上心のあるチャレンジならば得るものも多い。
- 二つの選択肢があったら難しい方を選んでほしい。
・甘えを捨て難しい仕事にチャレンジする。
・仕事はやってくるものではなく、自ら作り出すものである。
- 何でも相談できる仲間と先輩を持ち、友情を大切にしてほしい。
・壁に当たった時は一人で悩まず、周りの仲間に相談する。
・人間は努力する限り迷うものである。
《各会社で受講される新入社員の皆さん》
2021年度 新入社員研修
◆開催日時 4月5日(月)~6日(火)(両日とも10:00~17:00)
◆開催場所 大阪産業創造館(大阪市中央区)
◆受講者数 23社、103名(内、大阪電業協会 17社、86名)
労務・安全委員長 開会挨拶
研修風景
◆研修内容(経営者の講話 共栄電業㈱ 笠島代表取締役)
あ講話は「社会人として働くことの意味」から始まりました。
あ「会社の目的は『利益追求』ではなく、『社会貢献』であること。仕事には皆さんの成長へのチャンスが潜んでいるので、常に学ぶ姿勢を持ってほしい。先輩、同僚、書籍、他業界含めて色々な人・ものと接触することで成長のチャンスが広がる」など、社会人として姿勢をわかりやすくお話しされました。
あまた、「電気工事は一つ一つがオーダーメイドであり、オーダーされたものを創りあげる作業プロセスで自己表現が必要となり、我々の業界でも、プロとして仕事に向き合うことで自己実現が可能になる」と説明されました。
あ最後に、「我々の仕事は何なのかという『職業意識』をしっかりと持ちつつ、『企業意識』を育てていくことで社会と会社に貢献することを期待し、また仕事を通して自ら成長する目標をしっかりと心に秘めて、電設業界人としての『仕事と成長』のスタートをきっていただきたい」と受講者に熱いメッセージを贈られました。