技能競技大会 実施の趣旨
1.電気工事士の施工技術の向上、エコロジー製品の使用促進、省電力化意識および電気安全思想の普及を図るとともに、特別参加の工業高校電気科生徒ならびに教員への技術指導により、電気設備工事業界に対する理解の促進を図る。
2.電気設備工事業界にとって「人材の確保と育成」 「技術・技能の向上」は重要な課題であり、工業高校電気科の生徒には、技能競技大会の経験を活かした幅広い知識や技術の習得とともに、業界への興味・関心を深めていただく。
参加資格
1.一般の部
大阪電業協会会員会社所属であること。年齢及び性別は問いません。
第一種または第二種電気工事士の免許取得者であること。
ただし、過去の大会で 「最優秀賞」 「優秀賞」 を受賞した方は参加できません。
2.高校生の部
大阪府立工業系高校電気関連学科の生徒
競技概要
模擬ボード(1800×1800)上に、競技説明書、課題施工図に従って屋内配管配線を 行う。
大会見学
大会会場では、見学者用通路を設けますので、自由に見学することができます。
技能競技大会 成績優秀者一覧 (会員専用)
第52回(2024年度)電気工事士技能競技大会
10月17日(木)、エディオンアリ-ナ大阪(大阪府立体育会館)第一競技場において、第52回電気工事士技能競技大会を開催し、一般の部25名(20社)、高校生の部14名(7校)の選手が出場しました。
前年度に続き入場制限をなくしました
今大会は機械室をテーマとし、金属配管、PF管、およびレースウェイに照明器具を取り付ける課題としました。
1番回路は、レセプタクルLED照明を熱センサー自動スイッチ(10秒設定)と自動スイッチセンサーユニットを組み合わせた(自動入切り、強制ON、切り)回路構成としました。
2番回路は、3路スイッチによるレースウェイ照明器具の点灯回路としました。
3番回路は、15A・20A兼用接地コンセントの単独回路としました。
9時25分から3時間の競技を開始し、競技が終了した作品から順次審査を行いました。
一般の部では金属配管が多く、さらにボックスの高さ違いによる並行配管、分電盤からは並行曲げ加工配管のため、若干難易度が増した課題となりましたが、全体としては妥当な作業量であったと考えます。
出場選手の実力の高さ、大会への鍛錬と努力が反映された結果であったと思います。
冷静・沈着に課題をつくり上げる選手(一般の部)
高校生選手は、夏休み前から練習を積み重ね、競技時間内で概ね正確に完成させていました。
16時から審査結果発表、審査委員長による大会講評があり、その後、大阪府知事賞、大阪市長賞、大阪電業協会会長賞をはじめ、各賞の表彰が行われました。
第51回(2023年度)電気工事士技能競技大会
10月26日(木)、エディオンアリ-ナ大阪(大阪府立体育会館)第一競技場において、第51回電気工事士技能競技大会を開催し、一般の部29名(23社)、高校生の部12名(6校)の選手が出場しました。
4年振りに入場制限をなくしました
今大会は、物流倉庫をイメージした競技課題とし、金属管とPF管を使った露出配管を多く取り入れ、配管の山越えを組み入れました。
一般の部では、金属管での山越えを取り入れ、ボックス接続部はS曲げとしました。高校生の部では、金属管は使用せずPF管での施工とし、山越え部分はダクターチャンネルを用いて、PF管を交差させる内容としました。
回路は一般・高校生の部とも同じであり、3路スイッチ4路スイッチによるレセプタクルの点滅を行う回路、自動点滅器とタイムスイッチにより照明器具の点滅を行う回路、15A・20A兼用接地コンセント(250V)の電源回路としました。
9時30分から3時間の競技を開始し、競技が終了した作品から順次審査を行いました。一般の部では、露出配管を多く取り入れ、若干難易度が増した課題にはなりましたが、点滅回路は例年に比べ一般的なものとなり、全体としては妥当な作業量であったと考えます。出場選手の実力の高さ、大会への鍛錬と努力が反映された結果であったと思います。
卓越した技能を見せつける選手(一般の部)
高校生選手は、夏休み前から練習を積み重ね、競技時間内で概ね正確に完成させていました。
16時から審査結果発表、審査委員長による大会講評があり、その後、大阪府知事賞、大阪市長賞、大阪電業協会会長賞をはじめ、各賞の表彰が行われました。
一般の部 入賞者の皆さん
第50回(2022年度)電気工事士技能競技大会
最優秀賞に
住友電設の岡崎さん、田村さん
八千代電設工業の竹田さん、新保さん
野里電気工業の宮内さん、山口さん
大会役員と受賞者の皆さん
10月27日(木)エディオンアリ-ナ大阪(大阪府立体育館)第一競技場において、第50回電気工事士技能競技大会を開催し、一般の部42名(21社)、高校生の部14名(7校)の選手が出場しました。
今大会は第50回の記念大会ということで、一般の部の競技課題は、2ボード・2名による共同作業(競技時間2時間30分)で、テーマを「機械室・操作室」としました。ボード左面は電灯回路で、レ-スウェイ照明の3路スイッチによる点滅、レセプタクル照明の片切スイッチによる点滅及び専用コンセント回路(100・200V)とし操作室をイメ-ジした回路構成とし、ボ-ド右面は動力回路で、ケ-ブルラック・金属管によるケ-ブル配線工事とし、NO.1・NO.2給水ポンプを操作盤から「ON」「OFF」を行い、合わせて「故障」「運転」「停止」の状態表示も確認できる回路としました。
高校生の部は、1ボ-ド(左面操作室のみ)2名による共同作業とし、競技時間を3時間としました。前回同様平行曲げ加工を行う金属管部分をPF管とし、片切・3路スイッチの結線等、正確性を競うものとしました。
9時30分から競技を開始し、競技が終了した作品の事前審査を行い、12時30分以降競技時間内に終了した作品の事後審査を行いました。
一般の部の課題としては、操作室側は作業量、難易度ともに例年より幾分簡素化し、機械室側はシーケンス制御を取り入れ、ケーブルラック施工とした為、若干作業量が増えた事もあるが全体としては妥当な作業量であったと考えており、出場選手の実力の高さ、大会への鍛錬と努力が反映された結果であったと思います。高校生の部では、コロナ禍により3年ぶりの開催となり、夏休み前から練習を重ね競技時間内で概ね正確に完成させていました。
本大会では特別企画として、大阪電業協会電気工事士技能競技大会50年の歩み・過去大会の課題配線図の掲示及びJECAFAIR2022製品コンクール入賞製品他の展示会を開催し、競技参加者をはじめ会場に来られた方々に見学していただきました。
また、一般財団法人関西電気保安協会様のご協力により「感電体感コーナ-」、株式会社きんでん様のご協力により「バーチャルリアリティ安全体感コーナ-」を設置していただきました。
審査終了後、15時30分より大阪府知事賞、大阪市長賞、大阪電業協会会長賞をはじめ各賞の表彰が行われました。