1級電気工事施工管理技士資格取得集中講習

2016年の中小部会発足の際、参加企業から最も強く要望を受けたのが「1級電気工事施工管理技士資格取得集中講習」の実現でした。

事業計画策定と同時に執行責任者を決め、事前の綿密な打合せを繰り返し、2018年度から講習を開始しました。

初年度は、受講者15名中、学科試験は15名全員が合格、実地試験は13名が合格という想定以上の成果をあげることができました。

初回の好成績に甘んじることなく、講習内容の改善を積み重ね、今日では部会の看板事業としての地位を確立することができたのではないかと思っています。

これまでの受講者の頑張りに敬意を表するとともに、講習実施に関係いただいた全ての方に感謝申し上げます。

 

1.実施方針

小人数制の講習とし、二次検定対策では、複数名による添削指導を行うなどきめ細やかな講習を行い、一次・二次ともに高い合格率を目指す。

 

2.講習のポイント

(1)受講者の実力を測るため、事前テストを行い、弱点を補強

(2)講師が過去問題の分析を行い、ポイントを絞った講義を実施

(3)二次検定(記述問題)対策として、添削講師を複数名用意し、きめの細かい指導を実施

 

3.講習実績

受講者数と合格者数の推移表は こちらから

 

4.今後の課題

制度改正(一次検定合格者は、何度でも二次検定にチャレンジできる)に伴う、二次検定対策講習受講者増への対応

 

2024年度講習概要(7月時点)

(1)日程・受講者

一次検定対策 6月15日(土)~毎週土曜日計4回  受講者 12名

二次検定対策 9月28日(土)~毎週土曜日計3回  受講者 8月下旬開始予定

 

(2)会場

大阪電業協会 会議室

 

(3)受講料

一次・二次検定対策講習 各3万円

 

(4)講師

橋本 力 氏(住友電設株式会社)

受講風景(大阪電業協会 会議室)

 

【橋本部会長 開講挨拶】

本日(6月15日)から計4回に渡り、一次検定対策講習を開催します。この講習は、皆さまが施工管理技士の資格を取得し、更なるスキルアップを図るための貴重な機会となります。

1級は試験範囲が幅広く、勉強するのも大変だと思いますが、先生の講義を集中してお聞きいただき、理解するよう努めてください。

また、お忙しいとは思いますが、自宅での予習・復習を繰り返すことが、合格への近道だと思います。

既に、皆さんの会社の社長からお聞きかもしれませんが、本講習の合格率は、全国平均をかなり上回っております。皆さんにプレッシャーを与えるつもりはありませんが、是非頑張っていただきたいと思います。

皆さんが合格し、喜んでいる姿を拝見できることを楽しみにしております。本講習の成果が出ますよう心からお祈り申し上げ、開講の挨拶とさせていただきます。

橋本部会長 開講挨拶

 

【執行責任者所感】

中小電気工事会社にとって、1級電気工事施工管理技士資格取得者は、技術者として大変貴重な戦力です。

部会内の事前打合せでは「2~300人規模で開催される対策講習を受講させても、なかなか合格しない」との意見が大半でした。そこで「少人数で緊張感のある講習会を」とのコンセプトを打ち立て、準備に取りかかりました。

講師の人選には苦労しました。無理を承知でお引き受けいただきました先生方には、感謝の言葉しかありません。

一次講習の最終日(4回目)には、午前中に予想問題の模擬試験を行い、午後から順番に1問ずつ回答。集中力と緊迫感がひしひしと伝わってきます。

二次講習では、4名の講師にお越しいただき、グループに分かれて、事前に回答した施工体験記述問題を添削指導。受講者間でも意見交換があり、白熱した雰囲気が伝わってきます。一次、二次とも充実した講習ができていると実感しています。

先生から「会社に言われたから受検するのではなく、自らの意思で合格を目指す人の集まりだからこそ、高い合格率が維持できているのだと思う」とおっしゃっていただきました。

「私の時代にこのような講習があれば、必ず参加したのに」とうらやましく感じています。中小部会メンバー他、関係いただきました全ての方々に感謝申し上げます。

今後とも、中小部会人材育成事業の柱としてブラッシュアップを図り、継続して取組んでいきたいと思います。