電気工学系大学生現場見学会

大阪電業協会では、電気設備工事業界が若者にとって「将来性のある魅力的な職場」「やりがいのある職場」との理解を深めていただくため、1993(平成4)年度から、関西圏の電気工学系大学生のうち主に3回生を対象とした現場見学会を継続開催しています。

この見学会は、日頃見ることができない建設現場内の電気設備がどのように施工されているのかを見ることにより、電気設備工事業に対する理解を深めていただくことを目的としています。

私たち電設業界は「電気設備」という生活に欠かせないインフラを建設し、その機能を守る役割を担っていますが、その技術・技能を向上させるとともに、若い人たちにその魅力を伝えていかなければなりません。多くの人が携わっている建設現場を見ることで、ものづくりの楽しさや、電気設備の素晴らしさを是非感じていただきたいと思います。

見学会当日は、現場見学、現場担当者業務の説明(施工計画、工事施工、工程管理等)、質疑応答等を行い、電設業界をより深く理解していただくように努めています。

毎年9月下旬頃にご案内を開始しておりますので、貴校に案内が掲示されましたら、電設業界へ興味をお持ちの方は、奮ってご参加をお願いいたします。

 

2018(平成30)年度開催分

平成29年度開催分

平成28年度開催分

平成27年度開催分

 

 

2018年度 (第26回)電気工学系大学生現場見学会

2018年11月5日(月)「堺市民芸術文化ホール建築工事(その2)」現場において、電気工学系大学生を対象とした現場見学会を開催しました。

今回は、大阪工業大学、大阪産業大学、大阪電気通信大学、大阪府立大学、産業技術短期大学、摂南大学、同志社大学、立命館大学に加え、大阪府立東大阪高等職業技術専門校の計9校から、学生36名、教諭4名の参加をいただきました。

【工事概要】

  1. 工事名称   堺市民芸術文化ホール建築工事(その2)に伴う電気設備工事
  2. 所  在 地   堺市堺区翁橋町2丁地内
  3. 施    主   堺市建築都市局
  4. 設計監理   柳澤孝彦+TAK建築研究所・MORIデザイン建築事務所設計共同体
  5. 建築施工   大成建設株式会社
  6. 電気施工   三栄・西尾建設工事共同企業体
  7. 工事期間   2016年6月3日~2019年2月20日
  8. 建物概要   構 造:RC造、一部鉄骨造  階 高:地上6階、地下1階  延床面積:19,650.2㎡

【電気設備概要】

  1. 受変電設備   6.6KV受電(キュービクルトランス総容量 4,550KVA)
  2. 発電機設備   自家発電設備 :屋内高圧ガスタービン 750kw燃料タンク容量 5,000L太陽光発電設:低圧三相3線式 49.9kw 他

【見学会概要】
《オリエンテーション 13時30分~14時15分 ホール内3階 文化交流室》

オリエンテーションでは、大阪電業協会 広報委員会理事の挨拶に始まり、大成建設株式会社副所長様から、完成断面模型や、定点撮影による全体写真をお見せいただきながら、建築状況をご説明いただきました。

続いて、三栄・西尾建設工事共同企業体現場代理人様から、VRソフトによる映像をお見せいただきながら、電気設備の概要をご説明いただきました。

《現場見学 14時20分~15時30分》

現場見学は、2班に分かれて行動しました。施工中現場ということで見学範囲が制限されましたが、頭上に幹線の敷設されたケーブルラックが吊られ、キュービクルがずらりと並ぶ電気室、コンパクトで低騒音の発電機が据えられた発電機室、2,000席の座席が並びオーケストラが催される大ホール、そしてシーンに合わせた音響設備など、通常では立ち入ることができない場所を見学しました。

見学中は、現場代理人様、同補佐様から、各設備についてわかりやすく丁寧に説明いただきました。

電気室を見学

大ホールを見学

《懇談会 15時40分~16時35分 ホール内3階 文化交流室》

現場見学後、会場に戻り、参加学生との懇談会を行いました。冒頭、現場代理人様から「電気工事で食っていこうとしている皆さんへ」と題して、当業界を就職先の候補として考えている学生に対し「気の持ち方」「人間関係の作り方」など、ご自身が当業界で社会人として生きてきた実体験を、赤裸々にお話しされました。

その後、質疑応答に入り「実際に必要な資格について教えてほしい」「現場入場する前の仕事内容と必要な準備を知りたい」「トランス容量と契約電力の数値の差について教えてほしい」などの幅広い多くの質問があり、その都度、現場代理人様からわかりやすく丁寧に回答していただきました。

質疑応答終了後、事務局から、就職活動のポイントを記載した資料の提供、ならびに2019年2月2日(土)に開催される「電設業界研究セミナー」についての参加案内を行いました。

最後に、参加者全員にアンケートを作成していただき、現場見学会を終了しました。

 

 

平成29年度 (第25回)電気工学系大学生現場見学会

平成29年11月17日(金)、「(仮称)吹田市新市民病院 移転建替工事」現場において、電気工学系大学生を対象とした現場見学会を開催しました。建設場所は、JR岸辺駅前の吹田操車場跡地であり、旧吹田市民病院の移転先として、省エネルギーで長寿命化・環境を配慮した新病院を建築中です。
今回は、大阪工業大学、大阪産業大学、大阪電気通信大学、近畿大学、産業技術短期大学、摂南大学、立命館大学、龍谷大学の8校から26名の参加をいただきました。

【工事概要】
1.工事名称     (仮称)吹田市新市民病院 移転建替工事
2.所在地      大阪府吹田市岸部新町11,13,14番
3.施主       地方独立行政法人 市立吹田市民病院
4.設計監理     株式会社日建設計
5.建築施工     大成・堀田特定建設工事共同企業体
6.電気設備施工   株式会社きんでん
7.工事期間     平成28年12月 ~ 平成30年7月
8.建物概要     構造:RC造(免震)、階高:地上8階/PHF1階 他、延床面積:45948.8㎡

【電気設備概要】
1. 受変電設備 (6.6kV2回線受電)
キュービクル(トランス総容量 7,800kVA)
2. 非常発電機設備(6.6KV-1,250kVAガスタービン)
3. 蓄電池設備(総容量 600Ah)
4. UPS設備(総容量 100kVA)
5. 太陽光発電設備(10kVA)
6. 電灯設備(LED照明)
7. 雷保護設備
8. その他( 中央監視設備、放送設備、TV共聴設備、防災設備)

【見学会概要】
オリエンテーションでは、大阪電業協会労務・安全委員長の挨拶に始まり、大成・堀田JV作業所長様からもご挨拶をいただきました。
続いて、大成・堀田JV設備主任様から、敷地・建物概要、各階の計画についてのご説明があり、株式会社きんでん現場代理人様から、電気設備の概要についてご説明がありました。

建物概要の説明

現場見学では、施工中ということもあり、見学範囲は制限されましたが、2班体制で1階~3階まで見学しました。現場代理人様から、各設備について丁寧にご説明をいただく中、学生の皆さんは初めて目にする「建込隠ぺい配管施工状況」「ケーブルラック敷設状況」「耐震構造施工状況」等興味をもって見学されていました。また、学生の皆さんも活発に質問され、有意義な現場見学となりました。

現場見学後、会議室へ戻り、質疑応答に入りました。
参加した学生からは「耐震施工における接地工事の方法はどのようにされていますか」「管内配線と露出配線の使い分けはどのようにされていますか」「工期はどの位ですか」等たくさんの質問が積極的になされ、現場代理人様から丁寧にわかりやすい回答をしていただきました。

参加学生から多くの質問が寄せられました

今回の見学会・懇談会に参加された学生の皆さんが、実際に現場を訪れ、現場担当者の生の声を聞いて、電設業界への興味関心をさらに深めていただけたと思われます。

 

平成28年度 (第24回)電気工学系大学生現場見学会

平成28年11月8日(火)、大阪工業大学の新キャンパスとして関西では最も高い地上22階(高さ125m)地下2階建ての都市型タワーキャンパス、OIT梅田タワーにおいて、電気工学系大学生を対象とした現場見学会を開催しました。

今回の見学会は大阪工業大学、大阪産業大学、大阪電気通信大学、関西大学、摂南大学、同志社大学、立命館大学(50音順)の7校から30名の参加をいただきました。

【見学現場 工事概要】

  • 施工場所     大阪市北区茶屋町1番45号
  • 発注機関     学校法人 常翔学園
  • 設計監理     服部・石本・安井設計監理共同企業体
  • 建築工事施工   西松建設株式会社 関西支店
  • 電気設備工事施工 株式会社きんでん
  • 工事期間     平成25年9月 ~ 平成28年10月
  • 建物概要     構造:鉄骨造、階高:地下2階/地上22階、延床面積:33,853.94㎡

 

【見学現場 設備概要】

  • 受変電設備、非常発電機設備、太陽光発電設備、マイクロコージェネレーション設備、蓄電池設備、幹線動力設備、電灯設備、雷保護設備、インターホン設備、トイレ呼出設備、テレビ共聴設備、入退出管理設備、駐車管制設備、非常放送設備、自動火災報知設備、非常コンセント設備、中央監視設備、ヘリポート照明設備、ホール照明設備、構内配電線路、構内情報線路
  • 熱源設備、空調設備、換気設備、排煙設備、自動制御設備

 

【見学会 スケジュール】

  • 13:00  ~  13:30  オリエンテーション
  • 14:00  ~  15:30  現場見学会
  • 15:30  ~  17:00  懇談・質疑応答

 

【見学会概要】 ※ 見学順路図

オリエンテーションでは、労務委員長の挨拶に始まり、常翔学園施設課長様から建築概要の説明、きんでん現場担当者様から設備概要の説明がありました。

見学会では、1階エントランスで今日のエネルギー状況をモニタで確認後、屋上22階へ上がり屋外型キュービクルの設置状況、12階では太陽光発電システム・蓄電池システム・ハイブリッドパワーコンディショナから構成されるハイブリッド蓄電池システムについて、6階では緑豊かな野外テラスが周囲に広がる図書館・ラーニング・コモンズで換気設備について、5階では災害時の防災拠点としてのサブ防災センター、発電機設備、マイクロコージェネレーション設備について、3階では収容人員576席のホールでの音響システム、LED照明について、地下2階では、エネルギー消費の少ない効率的な冷暖房等に利用できる地中熱利用設備について丁寧にご説明をいただきました。

参加した学生からは、「エレベータの揺れについて」「発電機の種類について」「制振装置について」「太陽光パネルの選定・基準について」「電気工事について」「小水力発電を導入しなかった理由について」「ゼロエネルギースペースで特に重点的に留意した点について」等たくさんの質問が積極的になされ、きんでん現場担当者様から丁寧にわかりやすい回答をしていただきました。

今回の見学会・懇談会で参加した学生のみなさんが、実際に現場を訪れ、現場担当者の生の声を聴いて、この電設業界への興味関心をさらに深めていただいたと思われます。

H28大学生見学1

オリエンテーション(建築概要説明)

H28大学生見学2

現場見学(屋上)

H28大学生見学3

 

平成27年度 (第23回)電気工学系大学生現場見学会

平成27年11月11日(水)、日本の最先端医療を誇る「京都大学医学部附属病院総合高度先端医療病棟」の現場で電気工学系大学生を対象とした見学会を開催しました。

今回の見学会は、大阪市立大学、大阪工業大学、大阪産業大学、大阪電気通信大学、関西大学、京都産業大学、産業技術短期大学、摂南大学、立命館大学(50音順)の9校から28名の参加をいただきました。

【見学現場 工事概要】

  • 施工場所      京都市左京区聖護院川原町54(京都大学附属病院東構内)
  • 発注機関      国立大学法人京都大学
  • 設計監理      国立大学法人京都大学
  • 建築工事施工    清水建設株式会社
  • 電気設備工事施工  株式会社きんでん
  • 工事期間      平成25年5月 〜 平成28年2月
  • 建物概要      構造:RC造、階高:地下1階/地上8階、延床面積:22.708㎡

 

【見学現場 設備概要】

  • 受変電設備、幹線設備、直流電源設備、交流無停電電源設備、太陽光発電設備、 電灯コンセント設備、動力設備、雷保護設備、医療接地設備
  • 情報通信網設備、電話交換設備、ナースコール・トイレ呼出設備、拡声設備、TV共聴設備、 監視カメラ設備、入退室管理設備、自動火災報知設備、中央監視設備、集中検針設備・構内配電線路、構内情報線路、外灯設備

 

【見学会スケジュール】

  • 13:00 〜 13:30  オリエンテーション
  • 14:00 〜 15:30  現場見学
  • 16:00 〜 17:00  懇談・質疑応答

 

【見学会概要】

オリエンテーションでは、協会関係者の挨拶に始まり、きんでん様現場担当者から現場概要の説明がありました。

見学会では、屋上ヘリポートから各階に降りて、手術室、病室、ナースセンター、リハビリテーション室等に入り、最新の電気設備を見学しました。また、電気室では、受配電盤、分電盤等からの給電方法について、丁寧な説明をいただきました。

懇談会では、電設業界の現状を説明し、電気設備に携わるために必要な資格についての説明を併せて行いました。

参加した学生からは、「仕事のやりがい」「現場施工の中で苦労話」「働く上で重要なこと」等、たくさんの質問が積極的になされ、きんでん様の現場担当者から丁寧にわかりやすい回答をしていただいたことで、電設業界への興味を深め、また不安を解消する事につながったと思われます。

熱心に現場を見学する学生の皆さん

学生の質問に答える現場担当者

活発な質疑応答となりました