電気工学系大学生現場見学会

大阪電業協会では、電気設備工事業界が若者にとって「将来性のある魅力的な職場」「やりがいのある職場」との理解を深めていただくため、1993(平成4)年度から、関西圏の電気工学系大学生のうち主に3回生を対象とした現場見学会を継続開催しています。

この見学会は、日頃見ることができない建設現場内の電気設備がどのように施工されているのかを見ることにより、電気設備工事業に対する理解を深めていただくことを目的としています。

私たち電設業界は「電気設備」という生活に欠かせないインフラを建設し、その機能を守る役割を担っていますが、その技術・技能を向上させるとともに、若い人たちにその魅力を伝えていかなければなりません。多くの人が携わっている建設現場を見ることで、ものづくりの楽しさや、電気設備の素晴らしさを是非感じていただきたいと思います。

見学会当日は、現場見学、現場担当者業務の説明(施工計画、工事施工、工程管理等)、質疑応答等を行い、電設業界をより深く理解していただくように努めています。

毎年9月下旬頃にご案内を開始しておりますので、貴校に案内が掲示されましたら、電設業界へ興味をお持ちの方は、奮ってご参加をお願いいたします。

 

2019(令和元)年度開催分

2018(平成30)年度開催分

平成29年度開催分

 

 

2019年度 (第27回)電気工学系大学生現場見学会

2019年12月10日(火)「オービック御堂筋ビル新築工事」現場において、電気工学系大学生を対象とした現場見学会を開催しました。

今回の見学先は、2020年に御堂筋のランドマークとして誕生する「御堂筋高さ制限解除第1号」の建物です。

【参加者】

    • 参加人数 30名(学生25名、教諭5名)
    • 参加校 7校(50音順)

大阪工業大学、大阪産業大学、大阪電気通信大学、大阪府立大学、大阪府立東大阪高等職業技術専門校、摂南大学、立命館大学

【工事概要】

    1. 工事名称 オービック御堂筋ビル新築工事
    2. 主要用途 ホテル、オフィス、貸会議室、飲食・物販テナント、駐車場
    3. 所在地 大阪市中央区平野町4丁目
    4. 施主 株式会社オービック
    5. 設計監理 鹿島建設株式会社 関西支店
    6. 建築施工 鹿島建設株式会社 関西支店
    7. 電気設備施工 株式会社きんでん(低層階ならびに特高受変電設備等の電気設備工事を担当)
    8. 工事期間 解体:2016年7月1日~2017年4月30日(10ヶ月)/新築:2017年5月1日~2020年1月31日(33ヶ月)
    9. 建物概要 構造:地上 S造、地下 SRC造・RC造/階数:地下 2階、地上 25階/高さ:116.35m(御堂筋高さ制限解除第1号)/延床面積:55,526.73㎡

【主要設備概要】

1.優れた耐震性

鹿島建設自社開発の最新制震装置(新世代オイルダンパー)を採用

2.BCP(Business Continuity Plan 事業継続計画)対応

(1)特高3スポット受電

常時3回線で受電を行う「3回線スポットネットワーク方式」を採用(1回線が停電しても、ビル自体は停電することなく電気を供給できるシステム)

(2)72時間対応の自家発電設備等

非常用発電機 1,250KVA/コージェネレーション設備 520KW、100KW/地下オイルタンク 40,000L

【見学会概要】

《現場見学》

まず始めに、屋上ヘリポートに上がり、大阪の絶景を堪能した後、電気室の設置フロアを中心に、見学をさせていただきました。

オフィスフロアでは、ゴーグル形状の「ホロレンズ」と呼ばれる、MR(複合現実)体験ができるデバイスのご紹介がありました。

学生の皆さんにも、ホロレンズを装着いただきましたが、天井に隠れた配管、配線が目の前に現われるなど、建設現場の最先端技術に驚いていました。

特高電気室の見学

《懇談会》

現場見学後、質疑応答を行いました。司会者が督促するまでもなく、次々に質問が寄せられました。
当該ビルで展開されている最新の取り組みに刺激を受けたのか、
・建物のデジタル化の問題点と今後の展開
・建設現場で、VR(仮想体験)やMR(複合現実)を導入するメリット
・Web対応型リモコン照明制御システム導入によるコストダウンの実績
などの突っ込んだ質問があり、その都度、現場ご関係者の皆さまから、わかりやすく丁寧に回答していただきました。

質疑応答終了後、事務局から、本年、新たに制作した「電気設備工事業界の魅力を伝える3本の動画(大阪電業協会制作動画日本電設工業協会制作動画)」の紹介と、2020年1月18日(土)に開催される「電気設備工事業界研究セミナー」についての参加案内を行いました。

懇談会会場

最後に、参加者全員にアンケートを作成していただき、現場見学会を終了しました。

 

2018年度 (第26回)電気工学系大学生現場見学会

2018年11月5日(月)「堺市民芸術文化ホール建築工事(その2)」現場において、電気工学系大学生を対象とした現場見学会を開催しました。

今回は、大阪工業大学、大阪産業大学、大阪電気通信大学、大阪府立大学、産業技術短期大学、摂南大学、同志社大学、立命館大学に加え、大阪府立東大阪高等職業技術専門校の計9校から、学生36名、教諭4名の参加をいただきました。

【工事概要】

  1. 工事名称   堺市民芸術文化ホール建築工事(その2)に伴う電気設備工事
  2. 所  在 地   堺市堺区翁橋町2丁地内
  3. 施    主   堺市建築都市局
  4. 設計監理   柳澤孝彦+TAK建築研究所・MORIデザイン建築事務所設計共同体
  5. 建築施工   大成建設株式会社
  6. 電気施工   三栄・西尾建設工事共同企業体
  7. 工事期間   2016年6月3日~2019年2月20日
  8. 建物概要   構 造:RC造、一部鉄骨造  階 高:地上6階、地下1階  延床面積:19,650.2㎡

【電気設備概要】

  1. 受変電設備   6.6KV受電(キュービクルトランス総容量 4,550KVA)
  2. 発電機設備   自家発電設備 :屋内高圧ガスタービン 750kw燃料タンク容量 5,000L太陽光発電設:低圧三相3線式 49.9kw 他

【見学会概要】
《オリエンテーション 13時30分~14時15分 ホール内3階 文化交流室》

オリエンテーションでは、大阪電業協会 広報委員会理事の挨拶に始まり、大成建設株式会社副所長様から、完成断面模型や、定点撮影による全体写真をお見せいただきながら、建築状況をご説明いただきました。

続いて、三栄・西尾建設工事共同企業体現場代理人様から、VRソフトによる映像をお見せいただきながら、電気設備の概要をご説明いただきました。

《現場見学 14時20分~15時30分》

現場見学は、2班に分かれて行動しました。施工中現場ということで見学範囲が制限されましたが、頭上に幹線の敷設されたケーブルラックが吊られ、キュービクルがずらりと並ぶ電気室、コンパクトで低騒音の発電機が据えられた発電機室、2,000席の座席が並びオーケストラが催される大ホール、そしてシーンに合わせた音響設備など、通常では立ち入ることができない場所を見学しました。

見学中は、現場代理人様、同補佐様から、各設備についてわかりやすく丁寧に説明いただきました。

電気室を見学

大ホールを見学

《懇談会 15時40分~16時35分 ホール内3階 文化交流室》

現場見学後、会場に戻り、参加学生との懇談会を行いました。冒頭、現場代理人様から「電気工事で食っていこうとしている皆さんへ」と題して、当業界を就職先の候補として考えている学生に対し「気の持ち方」「人間関係の作り方」など、ご自身が当業界で社会人として生きてきた実体験を、赤裸々にお話しされました。

その後、質疑応答に入り「実際に必要な資格について教えてほしい」「現場入場する前の仕事内容と必要な準備を知りたい」「トランス容量と契約電力の数値の差について教えてほしい」などの幅広い多くの質問があり、その都度、現場代理人様からわかりやすく丁寧に回答していただきました。

質疑応答終了後、事務局から、就職活動のポイントを記載した資料の提供、ならびに2019年2月2日(土)に開催される「電設業界研究セミナー」についての参加案内を行いました。

最後に、参加者全員にアンケートを作成していただき、現場見学会を終了しました。

 

 

平成29年度 (第25回)電気工学系大学生現場見学会

平成29年11月17日(金)、「(仮称)吹田市新市民病院 移転建替工事」現場において、電気工学系大学生を対象とした現場見学会を開催しました。建設場所は、JR岸辺駅前の吹田操車場跡地であり、旧吹田市民病院の移転先として、省エネルギーで長寿命化・環境を配慮した新病院を建築中です。
今回は、大阪工業大学、大阪産業大学、大阪電気通信大学、近畿大学、産業技術短期大学、摂南大学、立命館大学、龍谷大学の8校から26名の参加をいただきました。

【工事概要】
1.工事名称     (仮称)吹田市新市民病院 移転建替工事
2.所在地      大阪府吹田市岸部新町11,13,14番
3.施主       地方独立行政法人 市立吹田市民病院
4.設計監理     株式会社日建設計
5.建築施工     大成・堀田特定建設工事共同企業体
6.電気設備施工   株式会社きんでん
7.工事期間     平成28年12月 ~ 平成30年7月
8.建物概要     構造:RC造(免震)、階高:地上8階/PHF1階 他、延床面積:45948.8㎡

【電気設備概要】
1. 受変電設備 (6.6kV2回線受電)
キュービクル(トランス総容量 7,800kVA)
2. 非常発電機設備(6.6KV-1,250kVAガスタービン)
3. 蓄電池設備(総容量 600Ah)
4. UPS設備(総容量 100kVA)
5. 太陽光発電設備(10kVA)
6. 電灯設備(LED照明)
7. 雷保護設備
8. その他( 中央監視設備、放送設備、TV共聴設備、防災設備)

【見学会概要】
オリエンテーションでは、大阪電業協会労務・安全委員長の挨拶に始まり、大成・堀田JV作業所長様からもご挨拶をいただきました。
続いて、大成・堀田JV設備主任様から、敷地・建物概要、各階の計画についてのご説明があり、株式会社きんでん現場代理人様から、電気設備の概要についてご説明がありました。

建物概要の説明

現場見学では、施工中ということもあり、見学範囲は制限されましたが、2班体制で1階~3階まで見学しました。現場代理人様から、各設備について丁寧にご説明をいただく中、学生の皆さんは初めて目にする「建込隠ぺい配管施工状況」「ケーブルラック敷設状況」「耐震構造施工状況」等興味をもって見学されていました。また、学生の皆さんも活発に質問され、有意義な現場見学となりました。

現場見学後、会議室へ戻り、質疑応答に入りました。
参加した学生からは「耐震施工における接地工事の方法はどのようにされていますか」「管内配線と露出配線の使い分けはどのようにされていますか」「工期はどの位ですか」等たくさんの質問が積極的になされ、現場代理人様から丁寧にわかりやすい回答をしていただきました。

参加学生から多くの質問が寄せられました

今回の見学会・懇談会に参加された学生の皆さんが、実際に現場を訪れ、現場担当者の生の声を聞いて、電設業界への興味関心をさらに深めていただけたと思われます。