会員企業見学会は、資材製品に関する理解を深めると共に電気に関連する施設を見学することで幅広い知識を習得することを目的として、1993(平成5)年に、明治ナショナル工業株式会社様(春日工場)、三菱電線工場株式会社様(伊丹製作所)を見学したのが始まりです。
その後、毎年1回の開催を継続しており、様々なメーカーの製造工程や日頃は見ることのない施設等を見学させていただくことで、参加会員の研鑽に役立てていただいております。
見学に加えて、工場付近の名所旧跡を、ひとつは訪ねるようにしています。また、参加者が一同に会して昼食をとる等、参加者相互の懇親の場を提供させていただいております。
以上の趣旨で見学会を開催しておりますので、「まだ参加したことがない」会員企業様がおられましたら、是非とも積極的な参加をお待ちしております。
2022年度 会員企業見学会
1.開催日 2022年11月4日(金)
2.見学先 パナソニックエレクトリックワークス電材三重株式会社 本社工場(三重県津市)
3.参加者 28名(16社)
本社工場は伊勢湾の西岸 津市にあり、パナソニック創業製品の配線器具(アタッチメントプラグ)の伝統を受け継ぎ、スイッチ、コンセントを年間8,000万個も生産しています。国内シェアNo1である配線器具事業のマザー工場として1943年に設立。敷地面積は約10万㎡、従業員数約950名が所属し、グループ企業を合わせて総数約1,800名が働いています。主な商品として、住宅用配線器具、熱線センサースイッチ、スマートメータ、人感センサ、フル2線リモコン等を生産しています。
工場内は金型~部品づくり~組立までを一貫して行う一貫内製化により高品質を確保しています。工場見学は2班に分かれて案内して頂きました。2022年4月にリニューアルされた展示場では1918年の創業以来の歴史や様々な商材を見学しました。大正から昭和、平成のくらしを再現した展示や海外の様々なデザインの配線器具の展示がありました。工場では配線器具の部品製造~自動組立~検査梱包~出荷までの配線器具製造棟での製造工程を見学しました。
工程の多くを全自動化しており、金型、部品、製品組み立てまでを一貫して生産しています。また組み立て工程では自動搬送が徹底され、検査工程の自動化も推進されています。パナソニックの配線器具事業は100年を超える歴史があり、生産技術については先進技術を取り入れながら、効率と品質を追求し進化し続けています。
2時間に渡る見学行程では丁寧な説明をして頂き、分かりやすく興味を持って見学をさせて頂き有意義な一日となりました。
2021年度 会員企業見学会
1.開催日 2021年11月5日(金)
2.見学先 シャープミュージアム(奈良県天理市)
3.参加者 17名(11社)
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が明けて、2年ぶりに「会員企業見学会」を開催することができましたが、まだまだ予断を許さない状況であり感染防止対策を実施した上で、例年より参加人員を縮小して開催しました。
参加された17名の皆さん
シャープミュージアムとは、皆さんよくご存知の地元大阪の大手電機メーカーのシャープ株式会社の歴史と技術を見ることができるミュージアムです。「歴史館」と「技術館」の2つで構成されていました。
⇒ 詳細なレポートはこちらから
2019(令和元)年度 会員企業見学会
参加者 50名
鈴鹿工場は三重県鈴鹿市に位置し、伊勢湾が近くにあり、1970年12月に工場完成、現在は敷地面積330,000㎡、建屋面積72,000㎡、従業員数は約350名の大きな工場です。
今回は、主に高圧CVケーブルが完成する迄の一連の工程を案内していただきました。非常に整理整頓が行き届いており美しく、また大変詳しく説明していただきました。最後に大屋根をリニューアルしたA工場前で記念撮影を行い、鈴鹿工場を後にしました。
参加者集合写真
今回は、普段身近にあるケーブルを作る工場を見学させていただき、充実した1日を過ごすことができました。
2018(平成30)年度 会員企業見学会
参加者 37名(23社)
大飯発電所では、厳重なセキュリテイチェックを受け、構内を見学させていただきました。VRスコープを装着することにより、従来は見学できなかった原子炉建屋内や使用済み燃料プールなどの設備を、顔の向きに応じて見回すことができました。主な設備を見ると名称の字幕が表示されたり、海水ポンプの場面では、新規制基準に合わせて行った津波・竜巻対策が動画で紹介されていました。
次に訪れた原子力研修センターは、原子力発電所の補修・点検作業の技術向上を図るために、実機と同等な設備・機器を備え付けており、関西電力の社員や協力業者の方々の教育・訓練を実施する研修施設となっています。特に、燃料取替え作業のエリアにおいては、大型の実機で研修されており、詳しく説明していただきました。
原子力研修センター
今回2ヶ所の見学をさせていただき、また関西電力の皆様からとてもご丁寧に説明をしていただき、充実した1日を過ごす事ができました。
平成29年度 会員企業見学会
参加者 45名(25社)
パナソニックエコテクノロジーセンターは、2001年4月から操業を開始、使用済み家電の中から、まだ使える資源を効率的に取出し、新しい商品の材料として再び役立てる「つくる⇒つかう⇒もどす⇒いかす」という循環型の仕組みの一翼を担っています。
リサイクル率の説明では、プラズマ・液晶テレビ89%、エアコン92%、冷倉庫81%、洗濯機90%と、非常に高いリサイクル率であることに驚かされました。
見学では、見通しの良い2階フロアから、操業中のラインを一望しました。廃家電ごとに解体工程を分業しており、各工程の作業内容や分別技術について、説明員から詳しい解説を聞くことができました。また、破砕工程に行く手前、一部のリサイクル素材の取出しについては、手作業での解体を行っており、非常に手間のかかる作業であり、頭の下がる思いでした。
平成29年度会員企業見学会参加者
使用済み廃家電の回収は、正規の業者に正しく引き渡さないと、不適切な処理・廃棄をしている場合もあり、リサイクルどころか環境汚染や健康被害の原因となりかねません。今回の工場見学会に参加して、資源の大切さと高精度樹脂選別技術を知ることができ、有意義な1日でした。