会員企業見学会は、資材製品に関する理解を深めると共に電気に関連する施設を見学することで幅広い知識を習得することを目的として、1993(平成5)年に、明治ナショナル工業株式会社様(春日工場)、三菱電線工場株式会社様(伊丹製作所)を見学したのが始まりです。
その後、毎年1回の開催を継続しており、様々なメーカーの製造工程や日頃は見ることのない施設等を見学させていただくことで、参加会員の研鑽に役立てていただいております。
見学に加えて、工場付近の名所旧跡を、ひとつは訪ねるようにしています。また、参加者が一同に会して昼食をとる等、参加者相互の懇親の場を提供させていただいております。
以上の趣旨で見学会を開催しておりますので、「まだ参加したことがない」会員企業様がおられましたら、是非とも積極的な参加をお待ちしております。
2019(令和元)年度 会員企業見学会
参加者 50名
鈴鹿工場は三重県鈴鹿市に位置し、伊勢湾が近くにあり、1970年12月に工場完成、現在は敷地面積330,000㎡、建屋面積72,000㎡、従業員数は約350名の大きな工場です。
今回は、主に高圧CVケーブルが完成する迄の一連の工程を案内していただきました。非常に整理整頓が行き届いており美しく、また大変詳しく説明していただきました。最後に大屋根をリニューアルしたA工場前で記念撮影を行い、鈴鹿工場を後にしました。
参加者集合写真
今回は、普段身近にあるケーブルを作る工場を見学させていただき、充実した1日を過ごすことができました。
2018(平成30)年度 会員企業見学会
参加者 37名(23社)
大飯発電所では、厳重なセキュリテイチェックを受け、構内を見学させていただきました。VRスコープを装着することにより、従来は見学できなかった原子炉建屋内や使用済み燃料プールなどの設備を、顔の向きに応じて見回すことができました。主な設備を見ると名称の字幕が表示されたり、海水ポンプの場面では、新規制基準に合わせて行った津波・竜巻対策が動画で紹介されていました。
次に訪れた原子力研修センターは、原子力発電所の補修・点検作業の技術向上を図るために、実機と同等な設備・機器を備え付けており、関西電力の社員や協力業者の方々の教育・訓練を実施する研修施設となっています。特に、燃料取替え作業のエリアにおいては、大型の実機で研修されており、詳しく説明していただきました。
原子力研修センター
今回2ヶ所の見学をさせていただき、また関西電力の皆様からとてもご丁寧に説明をしていただき、充実した1日を過ごす事ができました。
平成29年度 会員企業見学会
参加者 45名(25社)
パナソニックエコテクノロジーセンターは、2001年4月から操業を開始、使用済み家電の中から、まだ使える資源を効率的に取出し、新しい商品の材料として再び役立てる「つくる⇒つかう⇒もどす⇒いかす」という循環型の仕組みの一翼を担っています。
リサイクル率の説明では、プラズマ・液晶テレビ89%、エアコン92%、冷倉庫81%、洗濯機90%と、非常に高いリサイクル率であることに驚かされました。
見学では、見通しの良い2階フロアから、操業中のラインを一望しました。廃家電ごとに解体工程を分業しており、各工程の作業内容や分別技術について、説明員から詳しい解説を聞くことができました。また、破砕工程に行く手前、一部のリサイクル素材の取出しについては、手作業での解体を行っており、非常に手間のかかる作業であり、頭の下がる思いでした。
平成29年度会員企業見学会参加者
使用済み廃家電の回収は、正規の業者に正しく引き渡さないと、不適切な処理・廃棄をしている場合もあり、リサイクルどころか環境汚染や健康被害の原因となりかねません。今回の工場見学会に参加して、資源の大切さと高精度樹脂選別技術を知ることができ、有意義な1日でした。