大阪府内工業系高校教員との意見交換

大阪電業協会では、近年の電気設備工事業界への新卒者確保が極めて厳しい状況を打開すべく、入職促進事業に特に力を入れて取り組んでいます。

2017年度からは、新規事業として「大阪府内工業系高校教員との意見交換」を開催しています。

本事業は、

  • 電気設備工事業界の人材確保の現状と考え方についてPR
  • 進路指導における学校側のニーズを汲み取り、実現に向けて行動

することにより、先生方との関係強化を図ることを実施目的としています。

2023年度開催分

2022年度開催分

2021年度開催分

高校・意見交換 アーカイブ

2023年度 高校・意見交換

  • 日 時  2024年2月21日(水)15時~17時
  • 場 所  大阪電業協会 会議室

【参加者】
■学校側 8校 9名:生野・泉尾・東淀・都島(2)・都島第二工業高校、西野田・城東・淀川工科高校
■協会側 12名:人材部会(部会長、部会員7名)、中小部会(部会長、運営委員1名)、事務局2名

意見交換会場(大阪電業協会 会議室)

次  第
1.開会挨拶(人材部会長)

2.大阪電業協会 入職促進事業について(事務局長)
(1)電気設備工事スキルアップ助成制度(設立50周年記念事業)
(2)電気系卒業生の進路調査
(3)出前授業

3.意見交換
(1)先生方から大阪電業協会への質問

①電材の購入費用が高騰し、学校予算を圧迫している。
②生徒に現場のイメージを伝えるため、協会作成動画を教育現場で使用したい。
③高卒社員のうち、工業高校卒と普通科卒では、どのような違いがあるのか
④大学進学率が高まる傾向がある中で、企業から見た大卒生と高卒生の違いは何か
⑤電気工事の知識や経験がない若手をどのように育成されているのか
⑥外国人労働者が、どのような仕事に従事されているのか

(2)大阪電業協会から先生方への質問

①求人票のデジタル化により、生徒の会社選択に変化が生じているのか。
②電設企業を選んでいただくために、業界としてできることは何か
③府立工業系高校の再編により、電気系学科はどのように変わっていくのか

4.閉会挨拶(中小部会長)

⇒ (会員企業限定)意見交換の「実施記録」はこちらから

2022年度 高校・意見交換

      • 日  時  2023年2月21日(火)15時~17時30分
      • 場  所  國民会館 12階小ホール
      • 参 加 者

高校 9校 9名

生野・東淀・都島・都島第二工業高校、今宮・西野田・佐野・城東・淀川工科高校

大阪電業協会 13名

人材部会長、人材部会 6名、中小部会長代行、中小部会1名、技術・技能委員会1名、事務局3名

意見交換会場

【意見交換内容】

      1. 生徒に対するアンケート結果 ⇒ Web 5校397名 紙 7校429名 計826名
      2. 先生が生徒に勧める業界(企業選びの基準)とは・・・
      3. 生徒に対する技術指導(3年ぶりに開催した技能競技大会高校生の部)
      4. 先生方からの質問に対する回答

① 協会で施設見学のとりまとめや案内を実施することは可能か
② 電気工事士以外で高校時代に取得しておいた方がいい資格
③ 電気に関する知識、技術で最低限できておいてほしいもの
④ 求める人物像
⑤ 離職率を減らすための取組み
⑥ 災害事例と安全教育
⑦ 現場での担い手不足対策

2021年度 高校・意見交換

■日 時  2021年12月14日(火)15:00 ~ 16:45
■場 所  マイドームおおさか8階 第1・第2会議室
■参加者  (高校側)9校 9名
ああああああああ生野、泉尾、東淀、都島、都島第二工業高校
ああああああああ今宮、堺、西野田、布施工科高校
あああああ(協会側)13名
ああああああああ会長、人材部会長、人材部会 7名、中小部会副部会長、中小部会1名、事務局2名
あああああああ

■テーマ  ①大阪府高校生就活ルールの変更
ああああああ②職場見学会等、生徒と接する機会を増やすには
ああああああ
③電工職と施工管理職の違い
ああああああ
④電気設備工事スキルアップ助成金と電気設備業界入職促進助成制度
ああああああ
⑤出前授業
ああああああ
⑥次年度電気工事士技能競技大会高校生の部
ああああああ
⑦電工職ライフキャリア(モデル)

 

 

 

 

 

意見交換風景

【高校・意見交換 アーカイブ】

2020年度開催分

2019年度開催分

2018年度開催分

2017年度開催分

2020年度 高校・意見交換

今回の意見交換会は、新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中ではありましたが、先生方のご意向確認を慎重に重ね、参加人数の制限や会場の変更を行うなど、密にならない対策を徹底して開催させていただきました。

意見交換会場(於 マイドームおおさか8階 第1・第2会議室)

      • 日  時  2020年12月16日(水)15時~16時50分
      • 場  所  マイドームおおさか8階 第1・第2会議室
      • 参 加 者

高校 10校 10名

市立工業高校:生野、泉尾、都島、都島第二、府立工科高校:茨木、今宮、城東、西野田、藤井寺、布施

大阪電業協会 13名

会長、人材部会長、人材部会 7名、中小部会副部会長、中小部会1名、事務局2名

      • 次  第:司会進行 事務局長

1,開会挨拶:会長

2.自己紹介

3.意見交換(以下は、提供資料)

「コロナ禍の高卒(新卒)採用活動アンケート」調査結果/大阪電業協会入職促進事業(実施報告、今後の予定)/大阪府内の電気系高校生へのメッセージ(これから卒業後の進路を考える人へ)

4.閉会挨拶:人材部会長

意見交換(抜粋)

教員からの質問への回答

質問1:コロナ禍における電設業界の現状、来年度以降の採用見通し

  • 電設業界では、現状、業績が悪化していない企業が殆どであり、コロナ禍だという理由で採用人数を減らす企業は少ない。
  • 決して、目先だけを見て採用している訳ではなく、来年度以降も「景気に左右されない」採用を続けていく。

質問2:電設業界が工業高校に求める人材とは?

  • 電気工事の技術者・技能者というのは、一般の仕事ではなく専門職であるので、好きになれるかどうかが大事なポイント

質問3:AIの導入やロボットによる作業に「取って代わられない」業務とは?

  • 職人による作業の面では、電気工事は新築ばかりではなく、古い建物の改修もある。その中で、正確に品質を保って施工するためには、職人の手に頼らないとできない部分が多くある。

意見交換時の主な発言

テーマ1「今年度求人数、就職内定先の変化」

市立工業高校・電気科長

  • 例年であれば、電設業界に進む生徒は多くて3名程度であったが、今年は約10名が電気工事の会社を受けた。
  • 決して大企業志向ではではなく、中小企業を選んでいる生徒が多い。人間関係の構築が苦手な子が増えてきたと感じる中、中小企業のアットホームさに惹かれるものがあったのかとも思う。
  • こぢんまりとした会社であっても、業績がきっちり上がっていれば、自分もその中に入って辞めずに働けるのではないかという安心感が、ひょっとしたらあったのかもしれない。

テーマ2「企業との接点の持ち方」「就職活動のオンライン対応」

府立工科高校・進路指導部長

  • 今年は、訪問日時を予約していただいたことにより、例年よりもじっくりと面談することができた。
  • 企業の方と接するのに、メールやオンラインは効率的であると思うが、私自身は対面が最良だと思う。「生徒がほしい」という熱い思いは、お会いしないと伝わってこないと感じている。

テーマ3「生徒が今まで以上に頼りにした人、情報」

府立工科高校・電気系長

  • 進路指導と担任が協力し、保護者の意見も取り入れながら、生徒への指導を行った。クラブ活動をしている生徒は、身近な先輩の情報を大事にしている。

府立工科高校・電気系長

  • コロナ禍の中、企業の状況をより詳しく知りたいとの思いから、生徒が親と一緒に企業のホームページを見ることが増えたと聞いている。

2019年度 高校・意見交換

      • 日  時  2019年12月6日(金)14時~16時30分
      • 場  所  大阪電業協会 会議室
      • 参 加 者

学校側 12校 17名

府立工科高校 6校(茨木、今宮、城東、西野田、布施、淀川)
市立工業高校 5校(生野、泉尾、東淀、都島、都島第二)
大阪府立東大阪高等職業技術専門校

協会側 14名(人材部会 9名、中小部会 3名、事務局 2名)

次  第

1.開会挨拶:人材部会長

2.意見交換

3.閉会挨拶:中小部会長

岩本人材部会長 開会挨拶

以下、意見交換の一端をご紹介します。

業界プロモーション動画「SWITCH ON~ボクらのmiraiとdenkiのチカラ~」の評価と今後の活用

本年8月に完成した動画は、着工から完成までの電気工事の施工状況を視覚化できるようにしたものであり、学校での活用をお願いしました。

先生方からは、保護者が電設業界に対して持つマイナスイメージを低減するために、子供と一緒にご覧いただくことを勧めてみたい、といったご意見もいただきました。

「若年離職者の退職理由」

今夏、中小会員企業に対して実施した「若年離職者の退職理由調査」について、主な退職理由、退職者をひとりでも減らすための対策(一例)等を報告しました。

先生方からは、卒業生からお聞きになった退職理由、生徒が電気工事に対して持つイメージ(難しい、しんどい)、生徒との触れ合いに苦労されている現状について、率直に分かりやすくお話しいただきました。

また「電気工事は高い技術力が必要であり、社会に貢献できる素晴らしい仕事」だとのご評価をいただき、待遇面や職場環境の改善に関するご意見をいただきました。

大阪電業協会からは、働き方改革への取り組みにより、週休2日への移行や、残業の削減が進みつつあることを報告しました。

「電設業界への理解を深め、採用ミスマッチをなくすために」

直近1年間に、出前授業や現場見学を実施させていただいた学校から、参加した生徒の受け止め方、就職活動の状況等についてお話しいただきました。

出前授業では、電気工事の現場での仕事(施工管理、現場施工)を中心にお話しさせていただくことで、生徒の理解・興味が深まり、電設業界にお越しいただく方が若干増えたとの報告もいただきました。

意見交換会場(於 大阪電業協会)

毎回、この意見交換会では、先生方から貴重なご意見をいただいております。大阪電業協会では、いただいたご意見、ご要望にお応えしていくことを継続し、若き担い手の更なる確保に貢献してまいりたいと思います。

2018年度 高校・意見交換

      • 日  時  2018年12月5日(水)14時00分~16時35分
      • 場  所  大阪電業協会 会議室
      • 参 加 者

学校側 11校 13名

府立工科高校 5校(堺、城東、西野田、布施、淀川)
市立工業高校 5校(生野、泉尾、東淀、都島、都島第二)
大阪府立東大阪高等職業技術専門校

協会側 15名(人材部会 8名、中小部会 5名、事務局 2名)

次  第

1.開会挨拶:人材部会長

2.電設業界の現状報告:人材部会 副部会長

3.「大阪電業協会 入職促進事業」実施報告:専務理事

4.意見交換:(進行)専務理事

5.閉会挨拶:中小部会長

参加教員からの質問に回答する岩本人材部会長(中央)

意見交換参加者

第2回目となる今回は、前回の反省を生かし、次の改善を行いました。

      • 大阪電業協会からの説明は最小限に留め、意見交換に多くの時間を割く構成とする。
      • 前回の外部会議室から大阪電業協会会議室に会場を移し、お互いの声がマイク無しで伝わる距離で、気兼ねなく発言できる場を提供する。

当日は、特にテーマを定めず意見交換を開始しました。先生方からは、生徒との触れ合いに苦労されている現状や、具体的な進路指導の手法、生徒が企業を絞り込む際の優先順位等について、率直に分かりやすくお話しいただきました。

「現場の仕事を希望する生徒は多いが、管理の仕事を希望する生徒はあまりいない」「企業のホームページは大卒(技術者)向けばかり。高卒向け(技能者)のページも作ってほしい」等の意見は、協会側参加者にとって目からウロコが落ちる思いでした。

その他にも、生徒が企業や業界について理解を深めるための工夫や改善に向けたご提案をいただきました。

協会参加者からは、求人活動での工夫や、若年離職者を出さないための仕組み等について紹介を行いました。

実施後のアンケートでは「企業の本音が聞けた」「今後の進路指導の参考になった」「教師と企業の“意識のズレ”をなくす良い機会だと感じた」等、殆どの先生方から「参加して良かった」「次回も参加したい」との回答をいただきました。

先生方にとっても、学校で電気工事を学びながら、就職先として考える生徒の少ない現状を歯がゆく思われているようであり、大阪電業協会では、意見交換会でいただいたご意見、ご要望にお応えしていくことで、若き担い手の更なる確保に貢献してまいりたいと思います。

2017年度 高校・意見交換

日  時  2017年12月8日(金)16時25分~18時10分

場  所  國民会館 武藤記念ホール

次  第

1.開会挨拶:広報委員長

2.電設業界の現状と今後の展望:広報委員会 担当理事

(1)電設業界の現状と課題

(2)「高校新卒者」採用に関する会員アンケート(調査結果)

3.「電気工事の人材確保事業」実施報告:専務理事

4.意見交換:(進行)専務理事

5.閉会挨拶:中小部会長

6.名刺交換

今年度からの新規事業として、大阪府内工業系高校教員との意見交換会を開催し、9校から13名の先生方にご参加いただきました。参加全校の先生方からご発言をいただき、有意義な意見交換を行うことができました。

先生方には、アンケートへの回答もお願いしており、いただいたご意見を踏まえ「お役に立てる大阪電業協会」を目指して、活動を継続してまいります。

意見交換 全景

電設業界の現状と今後の展望(広報委員会 理事)