中小部会では、2カ年計画アクションプランのひとつに掲げた「新たな成長への関係創り」に基づき、標記行事を開催しました。
- 日 時 2019年6月21日(金) 15時~17時
- 場 所 大阪電業協会 会議室
- 参加者 中小部会参加企業 9社 21名
- 講 師 グッドニュース情報発信塾 塾長 大谷 邦郎 様(元 毎日放送 ラジオ報道部長)
始めに、執行責任者の野口運営委員(関西電設工業㈱)から、意見交換会開催に至るまでの経緯を報告しました。そして「今日は、フランクに会社の長所・短所を話し合ってほしい。そのお力添えをいただくために、大谷先生を講師としてお招きした」と述べました。
次に、統括責任者の笹野運営委員(笹野電機㈱)から「皆さんの一番の悩みは、人の問題、社員の育成だと思う。今日は、ひとつでも多く“気づき”を見つけて会社に持ち帰り、それを実践してほしい。」と挨拶がありました。
講師の大谷先生は、約束事として「正解はないので、自由に発想していいこと」「他社の方の意見に耳を傾けること」のふたつを挙げられました。
テーマ「社員の、業界の課題を自らの手で掘り起こそう!」
1.プチセミナー:現役ジャーナリストが語る「こんな組織はやばい!」
2.「ブラインドウォーク」を体験してみよう!
「ブラインドウォーク」とは、2人1組で、ひとりが目をつむり、もうひとりが声だけで誘導し、室内の障害物を避けながら歩き回るというものです。
大谷先生は「目をつむっている人は、皆さんの部下や会社の若い人だと思ってください。今の立ち位置や先の見通しを教えてあげると、目をつむっている人は安心できます。是非、若手の気持ちになってみることを体験してください」とお話しされました。
ブラインドウォークに挑戦
3.今の業界を「色」にたとえてみよう!
4.グループ討論「業界のイメージをどう変える?」
業界の5年後、10年後を各自がイメージし「最悪のパターン」「最善のパターン」「最善のパターンに近づけるため、どう変えていく?」について、グループで話し合いました。(以下、意見を抜粋)
(1)最悪のパターン
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- 職人の高齢化と20代社員の減少が、ますます進む
- 将来を担う技術者、管理者が不足する
- 若い働き手がいなくなり、建設業が成り立たなくなる
- 会社の売上が落ち、規模縮小
- 業界の淘汰が進み、中小企業の倒産が増える
(2)最善のパターン「こうなってたらいいな」
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- 働き方改革がうまく進み、業界への若手入職者が増加する
- 施工が楽になる部材の開発が進み、生産性が向上する
- 日本の高い技術力が、国外で広く認知され、海外に進出する企業が増える
- AIに取って代わられない技術として、電工の価値が高まる
- 高度な技術で社会に貢献できる電設業界が、より社会に認められている
(3)「最善のパターン」に近づけるため、どう変えていく?
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- 業界の3Kのイメージを変え、働き方改革を推進する
- 人を育てる環境を整え、離職者を本気で減らす取り組みを進める
- 女性が働きやすい職場に変え、働く意欲のある女性を積極的に採用する
- 若い人たち(高校生etc)への広報活動を強化する
- 電工が主役のテレビドラマを作り、子供たちのあこがれの職業に押し上げる
グループ討論(発表)
~執行責任者の所感~
とても有意義な意見交換になったと思っております。多くの参加者から、貴重なご意見をいただきました。また、皆さんに真剣に取り組んでいただけたことが、とても嬉しく思っております。
今後は、また違う視点から、意見交換の開催を考案していきたいと思っております。