積算業務基礎講習

中小部会では「経営力強化事業」の取り組みとして「社内業務の効率化」をテーマに掲げ、その一環として積算業務未経験者や初心者を対象にした「積算業務基礎講習」を開催しています。

中小企業においては、限られた人材で業務をいかに効率よく進めるかが課題です。職種を超えた知識を習得し、多能工的な社員を育成することで効率化が図れると考え、積算未経験の方や初心の方を対象とした講習を企画しました。

技術・技能委員会所管の「積算技術講習」とは、少し開催目的が違っています。

2023年度開催分

2022年度開催分

 

2023年度積算業務基礎講習

■1日目 11月13日(月)9時30分~17時 大阪電業協会 会議室
■2日目 11月20日(月)9時30分~17時 大阪電業協会 会議室
■参加者 8社 20名
■講 師 中小部会 丸谷副部会長、盛永副部会長 他に拾い出し指導として3名

講習1日目は「積算とは」から始まり、その後「積算と見積」「業務の流れ」「拾い出し」と一つひとつ具体的に丁寧に説明しました。

2日目は、電気工事現場での施工動画(大阪電業協会制作)の視聴からスタートしました。

受講風景

その後、数名単位のグループに分かれ、マンションの一室の図面を用い、拾い出しの実践を行いました。壁の後ろや天井裏に潜む配線やアウトレットボックス、保護管を想像して拾い出さなければならないなど、それぞれの受講者は興味深く実践に取り組んでいました。

演習の際には、各グループに講師が張り付くことで、受講者の疑問にタイムリーに回答していました。

拾い出し指導

講習後のアンケートでは「長い時間をかけて基礎から学ぶことができ、とても勉強になった」「小グループに分けていただき、質問がしやすくなった」「積算業務が自分でできるように、今回を機に取り組んでいきたい」など多くの前向きなご意見を頂戴しました。

当講習の受講がきっかけとなり、中小電気工事会社の社員として積算の知識を習得していくことで、営業・事務等間接部門であっても積算業務の支援ができるようになり、現場技術者の負担軽減や積算業務の平準化につながることを期待しています。

2022年度積算業務基礎講習

本来は1月~2月に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大により延期し、4月の開催となりました。

■1日目 4月18日(月)10時~16時 大阪電業協会 会議室
■2日目 4月25日(月)10時~16時 大阪電業協会 会議室
■参加者 11社 19名(オブザーバー 2名含む)
■講 師 株式会社きんでん大阪支社 技術部次長 岡部 博之 氏

講習内容を検討するにあたり、まず「新入社員や営業・事務の方が積算知識ゼロであっても積算に興味を持ってもらえるものにしたい」「その重要性を少しでも理解してもらいたい」との思いでカリキュラムを策定しました。また講師の岡部様には、絵や図、写真をふんだんに用いた、初めて積算を学ぶ方にもわかりやすい独自の研修資料を作成していただき、我々企画側の思いもくみ取っていただいた超基本的な内容にしていただきました。

1日目の午前中は、講習会の前段として丸谷運営委員(マルヤ電気㈱)が動画を用いながら電気設備工事の概要を説明しました。午後からは講師の岡部様に「積算とは・・・」から解説していただき、その後「積算と見積書」「業務の流れ」「拾い出し」と一つ一つ具体的に丁寧に説明していただきました。

2日目にはマンションの一室の図面を用い、拾い出しの実践を行いました。壁の後ろや天井裏に潜む配線やアウトレットボックス、保護管を想像して拾い出さなければならないなど、受講者の中には初めての方もおられ、興味深く実践に取り組むことができました。

講習会後のアンケートでは、「基礎からの内容で大変満足している」「資料が見やすかった」「講師が分かりやすく教えてくれた」など概して好評でありました。「やや不満」と回答されている方は、積算を少し経験されている方で、講習内容が基礎的すぎたということでした。

当講習会を受講することにより、中小電気工事会社の社員として積算の知識を習得していくことで、営業・事務等間接部門でも積算業務の手助けをできるようになり、現場技術者の負担を軽減でき、さらには積算業務の平準化がすすめられるのではないかと思います。

受講者の皆さま、2日間大変お疲れ様でした。今後、皆さまの各社でのご活躍を祈念致します。そして講師を務めていただきましたきんでんの岡部様には心より感謝申し上げます。